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UAV(ドローン)測量-現場調査編

ほ場(田畑)整備工事のUAV(ドローン)測量の依頼がありましたので、現場調査から準備・飛行計画の立案、実際のフライト、データ解析までの流れを書いていきたいと思います。

今回は約10万m2のマッピングを行います。

 

まずは現場の調査から

まずは今回依頼があった現場の調査に向かいます。図面をもとに今回、飛行させる範囲の確認を行います。前もって測点や基準点などの座標などの情報がある場合は位置の確認も行います。実際に飛行させる場所を時間をかけて歩いてみると、いろいろ気づくこともありますし、いい運動にもなります。特別に広い現場だったりすると折りたたみ自転車などを持っていくといいでしょう。

現時点ではUAV(ドローン)測量で200g未満の機体を使用することはないと思いますので、その前提で書いていきます。

現場で具体的に確認しておきたい点を列挙します。

  • 航空法で定められた無人航空機の飛行禁止区域ではないか。
  • 航空法で定められた承認が必要な飛行方法を行う必要があるか。
  • 道路から離発着させる必要があるか。
  • 道路の上空や第3者の私有地の上空を飛行させる必要があるか。
  • 周囲に物理的に障害になる高い樹木や電線、鉄塔などがないか。
  • 携帯電話の基地局等の電波を発するアンテナや、電磁界を発生させる鉄塔などはないか。
  • 近隣にプライバシーに配慮しないといけない民家や公共施設などがないか。
  • 飛行させる時に野次馬など第3者が集まってくる可能性はないか。

ざっと思いつくだけでもこれくらいありますが、こういったものに抵触する場合には国土交通省航空局や警察といった関係機関と調整の上、承認や許可を取得したり、必要に応じて近隣への周知やガードマン(補助者)を配置するといった対策を講じる必要があります。他にも気になる点があれば当日のフライトまでに確認しておいた方が良いでしょう。

 

現場調査の結果

今回の現場調査の結果、市街地から離れた田畑の上空を飛行させるため、測量フライトをするにあたり大きな支障になるような要因は特に見つかりませんでしたが、飛行計画を立てる上で以下の点に留意したいと思います。

一般国道に隣接している

今回は国道の上空を飛行させることはありませんが、自動航行する上で何度も国道に向かって飛行させることは避けたいため、国道と平行に飛行させる計画にするほうが良いと判断しました。(精神衛生的にも。)

少し離れたところに携帯電話の基地局があった

今回の飛行エリアから500mほど離れた場所に携帯電話の基地局ありました。実際どの程度影響があるかわかりませんが、なるべく近寄らない飛行計画を立てるとともに、当日のフライト時には電波やGPSやコンパスなどへの干渉に気を配りたいと思います。

 

まとめ

今回はUAV(ドローン)測量をするにあたって、一番最初のステップである事前の現場調査について書きました。ここで支障となる要因を見落としていると、実効性のある飛行計画を立てられないばかりではなく、最悪の場合には事故を起こしたり、法令違反を犯してしまうこととなります。

正しい知識を持ち現場調査することが、安全な飛行計画を立てるための第一歩と言えるでしょう。

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